慢性頭痛と痛みの外来の概要
麻酔科医が行う頭痛外来と、痛みの診療(ペインクリニック)を行う専門外来です。頭痛は、急性頭痛(くも膜下出血や髄膜炎など重篤な疾患によるもの)と慢性頭痛に大きく分かれますが、当科では慢性頭痛、具体的には片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)を診療いたします。専門的な問診や検査などにより頭痛のタイプを見極め、それぞれの頭痛に応じて適切な治療・対処法のアドバイスなどを行います。
また、ペインクリニックでは三叉神経痛、帯状疱疹後神経痛など慢性の痛みに悩んでいる方に対して、薬物療法や神経ブロックなどを組み合わせた治療を行います。
主な対象疾患について
病名 |
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片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、薬剤使用過多による頭痛、後頭神経痛、三叉神経痛、帯状疱疹後神経痛、腰痛、坐骨神経痛 など |
診療内容
頭痛は、急性頭痛(くも膜下出血や髄膜炎など重篤な疾患によるもの)と慢性頭痛に大きく分かれますが、当科では主に慢性頭痛、具体的には片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)を診療いたします。「たかが頭痛、されど頭痛」としばしば言われるように、頭痛に悩まされる人は少なくありません。とくに片頭痛に対しては良い治療薬が開発され、頭痛を緩和するトリプタン製剤や、抗CGRP関連抗体などの新しい予防薬も使用することができるようになっています。慢性緊張型頭痛に対しても薬物療法に神経ブロックも加えた治療を行っています。慢性頭痛は、適切な治療を行うことで生活が楽に過ごせるようになる可能性があります。お気軽にご相談下さい。
一方、ペインクリニックは腰痛や坐骨神経痛、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛など慢性の「神経の痛み(神経障害性疼痛)」に関して、神経ブロックや薬物療法などを組み合わせて治療をしていく診療科です。他の専門科とも協力しながら難治性疼痛に取り組んでいきたいと思います。
※脳脊髄液減少症や、精神疾患がメインの頭痛や疼痛の方は専門的治療が必要になりますので、本外来では対応困難になります。
主な検査と治療について
- 画像検査
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頭部MRI、MRAを行います。
- 神経ブロック
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症例に応じて硬膜外ブロック、後頭神経ブロック、坐骨神経ブロック、トリガーポイント注射などを行います。エコー下に神経ブロックを行うこともあります。
- 血液検査
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貧血や甲状腺機能の異常は、慢性頭痛の原因となりますのでスクリーニングを行います。
- 薬物療法
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ガイドラインに基づいた薬物療法に加え、症状によっては漢方も併用して治療を行っていきます。
- 氏名
- 下畑 敬子
- 職務
- 麻酔科医師
- 専門分野、学会認定など
- 日本頭痛学会専門医・指導医・代議員
日本ペインクリニック学会専門医
日本麻酔科学会認定指導医、日本専門医機構専門医
厚生労働省麻酔科標榜医