歯科衛生部の概要
歯科衛生部は、歯科医師の指示の下、患者さんに寄り添い、そのライフステージに応じたお口の健康管理を行うことで【いつまでも自分の口から食事ができること】を目標にして、患者さんの【健口づくり】【健康づくり】に寄与してまいります。
また、大学病院所属の歯科衛生士として、当院の理念である「安全で質の高い医療」を実現するべく、医科歯科連携並びに多職種連携を推進し、歯科衛生士としての専門性を発揮するべく日々研鑚しております。
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歯科衛生部
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歯科衛生部
診療内容
歯科医師の指示の下、１．歯周基本治療 ２．口腔衛生指導 ３．口腔機能低下症並びに摂食嚥下障害に対する訓練指導 ４．口腔衛生管理 ５．周術期等口腔機能管理 ６．栄養サポートチーム（NST） ７．摂食嚥下サポートチーム（SST） ８．口腔スクリーニング これらにおける口腔衛生処置などの処置及び指導並びに助言等を行います。
主な検査と治療について
- 歯周基本治療
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歯周検査（歯周基本検査・歯周精密検査）・スケーリング ：歯周ポケット測定等を行い、歯垢・歯石除去等（スケーリング）を行うことで、歯周組織の状態の安定を図ります。
- 口腔衛生指導
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歯科衛生士実地指導：口腔清掃状況や口腔衛生活動、生活習慣を評価して適切な口腔衛生方法等の指導並びに助言を行い、口腔衛生状態の改善及び口腔衛生活動の行動変容を目指すことで、歯周病やう蝕等の活動性をコントロールします。
- 口腔機能低下症並びに摂食嚥下障害に対する訓練指導
- 摂食機能療法：口腔機能低下症や摂食嚥下障害の患者に対して、口腔清掃や食事に関する指導や摂食嚥下に係るリハビリ訓練を行うことで、口腔機能及び摂食嚥下機能の改善や向上並びに維持（機能低下の予防）を図ります。
- 口腔衛生管理
- ①機械的歯面清掃処置（Professional Mechanical Tooth Cleaning：PMTC）：歯面に付着した歯垢や歯石及びステインを機械的に清掃することで口腔環境の維持及び改善を図り、歯と歯周組織の疾患を予防します。
②非経口摂取者口腔粘膜処置：セルフケアが困難で、かつ、経口摂取をしていない患者に対して、口腔剥離上皮膜等の口腔内を汚染している物質の除去といった口腔衛生管理を歯科衛生士が行うことで誤嚥性肺炎等の発症予防、重症化予防を図ります。 - 周術期等口腔機能管理における口腔衛生処置
- 周術期等専門的口腔衛生処置 ：周術期等（全身麻酔手術・化学療法（抗がん剤治療）・頭頚部放射線療法等）における患者の口腔衛生管理及び口腔機能管理を行うことで、周術期期間中の口腔に関連するトラブル（口内炎や摂食嚥下障害、誤嚥性肺炎 等）を最小限に留めるよう処置や指導を行うことで、周術期の治療が滞りなく行えるように支援します。
- 栄養サポートチーム（Nutrition Support Team：NST）
- NST活動：医師、歯科医師、管理栄養士、看護師、理学療法士、言語聴覚士 等の多職種で行われているNSTカンファレンスと病棟ラウンドに参加して、栄養状態や経口摂取に注意が必要な入院患者の把握と歯科衛生士の観点からの助言を行って、入院患者の栄養状態の改善を支援します。
- 摂食嚥下サポートチーム(Swallowing Support Team：SST)
- SST活動：歯科医師、管理栄養士、看護師、言語聴覚士 等の多職種で行われているSSTカンファレンスと病棟ラウンドに参加して、摂食嚥下機能に注意が必要な入院患者の把握と歯科衛生士の観点からの助言、患者様に応じた食事形態の選択、食事摂取・介助方法の検討を行い肺炎発症・再発の予防に努めます。
また、歯科医師の指示の下で口腔機能低下症の評価を実施することや、摂食嚥下専門歯科医が行う嚥下機能評価（嚥下内視鏡検査(VE)及び嚥下造影検査(VF)）の補助を行います。 - 口腔スクリーニング
- 口腔スクリーニング：ROAG（Revised Oral Assessment Guide）という指標を用いて、当院に入院された方の口腔環境を入院翌日以降に評価し、担当看護師と情報共有して病棟での口腔ケア等に役立てます。
また、歯科介入（摂食嚥下障害の評価やベッドサイド往診口腔ケア、その他歯科治療 等）の必要性を認める場合は、電子カルテ上で直接又は担当看護師を介して医師（主治医）に歯科外来への院内紹介を依頼します。
実績
| 検査内容 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
|---|---|---|---|---|---|
| 周術期口腔衛生処置 | 771 | 916 | |||
| スケーリング | 1078 | 1109 | |||
| 歯科衛生実地指導 | 269 | 251 | |||
| 機械的歯面清掃 | 958 | 1259 | |||
| 非経口摂取患者粘膜処置 | 36 | 125 | |||
| 摂食機能療法 | 417 | 497 |
スタッフ紹介
歯科衛生部長メッセージ
歯科衛生部には、2022年4月現在8名の歯科衛生士が在籍し、診療補助（口腔外科 外来手術介助等）・周術期口腔機能管理・入院患者に対する口腔健康管理・摂食嚥下障害に対する指導及び訓練・口腔保健指導等、幅広く業務を行っています。
歯科衛生部は、「いつまでも自分の口から食事ができること」をコンセプトとして、患者さんひとりひとりに合った指導ができ、寄り添っていける歯科を目標として、外来・病棟における患者さんへのサポートが出来るように日々努力しています。
今後は地域支援病院歯科として地域貢献も視野に入れ、多職種連携を構築し、歯科衛生士として一人一人が自己研鑽に努め、あらゆる患者さんの口腔健康維持に携わっていけるようにさらなる努力をしていく所存であります。知識・技術を高めることにより、後輩の指導にも役立てていきたいと考えます。
歯科衛生部 歯科衛生部長 川口 千治
