朝日大学病院

岐阜県岐阜市 橋本町3丁目23番地 [JR岐阜駅より徒歩約7分]

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医療安全指針

医療安全指針

総則

1基本指針


医療事故や医療訴訟に関する報道が日常的になされ、そのうえに医療安全に対する報道も重なり、医療におけるリスクマネジメントは社会から大きな注目を集めています。

わが国では、近年、医療における患者の安全を確保する体制が整備されつつありますが、期待どおりに成果が上がり、医療事故が減少したという状況にはありません。私たちの病院においても医療事故の発生防止に病院全体として取り組んでいますが、医療安全管理システムは、患者さんやそのご家族だけでなく、医療を行っている医療従事者をも守ろうとするものであります。

医療現場では、医療従事者の不注意などがアクシデントにつながりやすく、患者さんの健康や生命を損なう結果を招くことがあります。したがって、私たち医療に従事する者は、あらゆる医療行為に対して不断の努力が求められており、安全で質の高い医療サービスを提供できるよう心がけなければなりません。

安全な医療を提供するためには、「人間はミスをおかすものである」 ということを前提に、医療事故防止のための具体的な手順を考え、医療安全に関する教育・研修に積極的に取り組み、質の高い医療サービスを提供できるよう努める必要があります。

この基本方針は、医療従事者個々のレベルだけでなく組織的なレベルでの事故防止対策を推し進めることにより、医療事故の発生を未然に防ぎ、患者さんに安全な医療を提案できるよう環境を整備することを目的としています。本院においては、すべての職員がそれぞれの立場からこの問題に取り組み、根拠に基づいた対策を取り入れ、患者さんの安全を確保しつつ、医療事故が発生する前に是正できるよう取り組んでいきます。

2基本理念


医療の場では医療従事者の不注意が、単独であるいは重複したことによって医療上望ましくない事態を引き起こし、患者の安全を損なう結果となりかねない。患者の安全を確保するためには、まず、われわれ医療従事者の不断の努力が求められる。さらに、日常診療の過程に幾つかのチェックポイントを設けるなど、単独の過ちが即ち医療事故というかたちで患者に実害を及ぼすことのないような仕組みを院内に構築することも重要である。

本基本理念はこのような考え方のもとに、それぞれの医療従事者の個人レベルでの医療事故防止対策と医療施設全体の組織的な医療事故防止対策の二つの対策を推し進めることによって、医療事故を無くし、患者が安心して安全な医療を受けられる環境を整えることを目的とする。

本院においては病院長のリーダーシップのもと全職員がそれぞれの立場からこの問題に取り組み、患者の安全を確保しつつ必要な医療を提供していくものとし、全職員の積極的な取り組みを要請する。

朝日大学病院
病院長 日下 義章

医療安全のための委員会と組織

本院における医療安全対策と患者さんの安全確保を推進するために本指針に基づき本院に以下の組織及び委員会を設置する。

  • ○医療安全管理部

    病院長のもと、医療安全管理運営委員会を設置し、本院の医療安全管理を 統括する。

  • ○医療安全対策室

    院内の医療安全対策を遂行する。

    • リスクマネジメント委員会及び医療安全対策チーム
    • 医療事故等対策会議
    • 医薬品安全管理委員会
    • 医療機器安全管理委員会
  • ○院内感染対策室

    院内の感染対策を遂行する。

    • ICT(感染対策チーム)
    • AST(抗菌薬適正使用チーム)

医療安全対策マニュアルの策定

医療安全対策を目的としたマニュアルを作成し、整備しています。
以下の4編で構成したマニュアルを電子カルテに掲載し、常時確認できる体制を確保しています。

  • 医療安全対策マニュアル 管理編
  • 医療安全対策マニュアル 実践編
  • 医療安全対策マニュアル 緊急時対応編
  • 医療安全対策マニュアル 安全管理対策編

インシデント・アクシデント報告

電子カルテ「診療支援システム」を利用した医療安全報告体制により、報告された全レポートから、重要報告を抽出し、再発防止策を検討する。

職員の教育

1研修会

医療安全対策推進を目的とし、職員対象のリスクマネジメント研修会を開催する。

2医療安全情報


医療安全対策推進を目的とし、職員に医療安全情報を発信する。

  • 日本機能評価機構 医療安全情報
  • (独)医薬品医療機器総合機構 PMDA医療安全情報
  • インシデント・アクシデント報告より「ヒヤリ・ハットメール」

医療事故発生時の対応

1救命措置の最優先する

2迅速な報告・指示・記録の実施

3患者及び家族へ誠意ある説明をする

4事実関係の調査をする

5心情、医療事故当事者に対する配慮を心がける

医療従事者と患者との間の情報共有

インフォームドコンセントは、医療従事者と患者の良好なコミュニケーションのもとに、十分な説明と情報の開示を行い、患者の自発的な意思決定による同意を得ることである。
当院においては、「患者説明および同意手順」に基づき実施する。

医療相談窓口

医療安全対策室は、患者サポートセンター「患者相談窓口」担当者と十分に連携し、医療安全に係わる患者や患者家族などの相談に対応する。

高難度新規医療技術などを用いた医療の提供

高難度新規医療技術などを用いた医療を提供する場合には、インフォームドコンセントを遵守し、ヘルシンキ宣言および当院の倫理規程から逸脱することなく、倫理委員会に諮り承認を得るものとする。

2019年 4月
2023年 1月 改正

医療事故公表

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