令和6年度 朝日大学病院 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
医療の質指標
- リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
- 血液培養2セット実施率
- 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
- 転倒・転落発生率
- 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
- 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
- d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
- 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
- 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数
ファイルダウンロード年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 0 | 154 | 180 | 113 | 204 | 448 | 678 | 1189 | 1132 | 345 |
当院は、「地域の中核病院として、安全で質の高い医療を提供し社会に貢献する」を病院理念として診療にあたっております。 当該データは、令和6年度の退院患者さんを年齢階級別に集計したものです。令和6年度の退院患者総数は、4,443件でした。
高齢化の影響もあり、70歳以上の患者さんの割合は、全体の約6割を占めております。また、10代から20代の患者さんは、整形外科が多く占めており、その多くがスポーツ障害に関する疾病です。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
ファイルダウンロード消化器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 (自院) |
平均在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 279 | 2.12 | 2.57 | 0.36 | 68.74 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 59 | 15.92 | 8.88 | 1.69 | 78.27 | |
060102xx99xxxx | 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 28 | 6.82 | 7.60 | 0.00 | 69.07 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 23 | 22.57 | 20.78 | 30.43 | 83.26 | |
060020xx9900xx | 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 20 | 7.60 | 11.13 | 10.00 | 73.10 |
消化器内科では、小腸大腸の良性腫瘍、総胆管結石、憩室性疾患、早期胃癌に対する治療が上位を占めています。その他には消化管出血や胆道感染症といった消化器救急疾患に対する緊急内視鏡検査が随時実施できる体制もとっております。また、肝胆膵疾患に対しても、専門医が超音波内視鏡や管腔内超音波検査を実施し、治療にあたっております。
循環器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 (自院) |
平均在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050050xx9910xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 - 1あり 手術・処置等2なし | 29 | 3.41 | 3.07 | 0.00 | 74.28 | |
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1/2あり 手術・処置等2なし | 28 | 3.39 | 4.18 | 0.00 | 73.54 | |
050130xx9900x0 | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 25 | 27.44 | 17.33 | 0.00 | 81.32 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 20 | 26.10 | 20.78 | 5.00 | 82.85 | |
050130xx9902xx | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 2あり | 18 | 24.44 | 23.96 | 5.56 | 81.89 |
心臓疾患は年々増加しており、死因の第2位となっています。中でも、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)は最も多い病気ですが、これは心臓に血液を送る冠動脈が狭窄・閉塞して起こります。当科では細い管(カテーテル)により病変の有無や程度を確認する心臓カテーテル検査を行い、重症の場合はカテーテルを用いて病変を広げて血液を流れ易くする治療(PCI)を行っております。 PCIは患者さんの身体に対する負担も少なく入院期間も短いというメリットがあります。また、最近は心臓だけでなく手足の血管(人工透析に用いるシャント血管も含め)が狭窄・閉塞する閉塞性動脈硬化症にも同様にカテーテル治療(PTA)を積極的に行っております。
腎臓内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 (自院) |
平均在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110280xx03x0xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 内シャント血栓除去術等 手術・処置等2なし | 52 | 3.12 | 3.82 | 1.92 | 76.17 | |
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 20 | 6.70 | 7.38 | 0.00 | 70.00 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 18 | 28.78 | 20.78 | 27.78 | 85.89 | |
110280xx9901xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 1あり | 17 | 15.00 | 13.75 | 0.00 | 67.53 | |
050130xx9900x0 | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 10 | 11.30 | 17.33 | 0.00 | 73.90 |
腎臓内科では、腎機能が低下した慢性腎不全に対して、薬物療法ならびに食事療法を行い、腎機能低下を阻止すべく診療を行っています。しかしながら、尿毒症となった方に対しては、血液透析あるいは腹膜透析の導入を行っています。また、合併する心血管系などの合併症に対しても積極的に介入しています。 無症候であっても蛋白尿、血尿などを有する方には積極的に腎生検を行い、組織学的診断を行った後に、腎機能を保持するための診療を行っています。ネフローゼ症候群では、浮腫の軽減を図り、腎生検にて組織診断した後に治療を行い、完全寛解を目指しています。
呼吸器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 (自院) |
平均在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | 26 | 3.19 | 3.03 | 0.00 | 73.58 | |
0400802499x0xx | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし | 25 | 14.80 | 16.40 | 4.00 | 82.64 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 20 | 27.65 | 20.78 | 25.00 | 79.95 | |
040110xxxx00xx | 間質性肺炎 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 11 | 21.91 | 18.68 | 0.00 | 78.00 | |
0400802299x000 | 肺炎等(市中肺炎かつ15歳以上65歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 重症度等A-DROP スコア0 | 10 | 9.70 | 8.13 | 0.00 | 51.90 |
肺癌の診断目的の呼吸器内視鏡検査は平均5日以内の入院で行っています。肺炎の入院は高齢者の方が多くなっており、特に嚥下機能の低下した誤嚥性肺炎では平均年齢85歳以上で、入院期間も長くなる傾向にあります。
糖尿病・内分泌内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 (自院) |
平均在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 - 1あり | 10 | 12.80 | 13.77 | 10.00 | 75.20 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | - | - | 13.66 | - | - | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | - | - | 20.78 | - | - | |
10007xxxxxx0xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2なし | - | - | 10.46 | - | - | |
0400800x99x0xx | 肺炎等(市中肺炎以外) 手術なし 手術・処置等2なし | - | - | 18.16 | - | - |
糖尿病は早く発見し、良好な血糖コントロールを速やかに達成し、それを継続・維持することが重要です。そのためには医療スタッフと、患者さんご本人及びご家族のしっかりした連携が必要です。良好な治療を継続するためには、患者さんご本人やご家族に、糖尿病という病気を十分理解して頂くことが必須です。その一助となるように、糖尿病・内分泌内科では定期的に糖尿病教室を開催しています。
糖尿病治療のもう一つの要は合併症の発症・進展防止です。もちろん、その第一歩は良好な血糖コントロールの維持ですが、糖尿病の合併症である、眼の網膜の障害や、腎臓の障害を早期に発見し、進展防止に努めることも非常に大事な点です。当院では糖尿病・内分泌内科と眼科、腎臓内科、循環器内科などとの間の連携を緊密にして、合併症対策に努めています。また、糖尿病の患者さんに起こりやすい種々の足の問題、足の胼胝(タコ)、潰瘍、白癬症、などについて、フットケア外来で予防・治療にあたっています。
脳神経内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり | 80 | 2.00 | 2.02 | 0 | 54.83 | |
010300xxxxxxxx | 睡眠障害 | 46 | 1.87 | 3.96 | 0 | 32.07 |
睡眠関連疾患には不眠、睡眠関連呼吸障害(睡眠時無呼吸など)、過眠症(昼間に眠くなる疾患)、睡眠覚醒リズム障害、睡眠時随伴症(レム睡眠行動異常症などの睡眠中の発声や動く疾患)、睡眠関連運動異常症(レストレスレッグス症候群、周期性四肢運動など体の一部の筋肉が動く疾患)、睡眠関連てんかん(主に睡眠中に発作がおこるてんかん)など様々な疾患があります。またこれらの疾患が重複して存在することも多く、的確な治療方針を決定するためには、くわしい病歴や昼間の生活状況の把握、正確で詳細な検査(常時監視による終夜睡眠ポリグラフィ)が重要です。
脳神経内科医としての専門性をいかし、睡眠時無呼吸のみならず、過眠症や睡眠中の運動に対しても積極的に取り組み、てんかんや関連する神経変性疾患(パーキンソン病等)への対応も可能です。閉塞性睡眠時無呼吸に対するCPAP療法に関しても経験豊富な検査技師とともによりよい状態で使用継続できるように積極的に対応しております。なお当院には精神科、小児科がない関係上、精神疾患に伴う不眠、睡眠薬や精神安定剤などの薬物依存、小学生以下(12歳以下)の方の診療は行っておりません。
外科・消化器外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 (自院) |
平均在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 56 | 4.27 | 4.54 | 0.00 | 70.62 | |
060335xx0200xx | 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 30 | 6.37 | 7.05 | 0.00 | 64.27 | |
060035xx0100xx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし | 16 | 16.69 | 14.81 | 0.00 | 73.94 | |
060150xx99xxxx | 虫垂炎 手術なし | 14 | 7.00 | 8.00 | 7.14 | 49.64 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 13 | 6.54 | 5.32 | 0.00 | 52.00 |
消化器、とくに胃・大腸の癌に対する手術は消化器内科、放射線診断科、病理診断科の医師と検討会をおこなって、ひとりひとりの患者さんの病気に適した治療方針を話し合って治療の仕方を決めています。外科手術は低侵襲手術といって、腹腔鏡を使った小さなキズでおこなう手術を積極的に採用しています。朝日大学病院の腹腔鏡手術は日本内視鏡外科学会の技術認定医に認定された外科医が主体となって、高いレベルの手術を実現させているのが特徴です。また、胆のう摘出手術は全国平均と同様、約90%の手術を腹腔鏡で実施しています。腹腔鏡下で術中に胆道造影を行い、胆汁の流れ道を丁寧に確認して胆のうを摘出することを基本にした安全な手術です。一方、ソケイヘルニアは現在最も合理的とされるクーゲル法を基本として、高齢者でも再発しにくいへルニア手術を行うように努力しています。
乳腺外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 (自院) |
平均在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
090010xx010xxx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし | 40 | 8.40 | 9.77 | 0.00 | 67.70 | |
090010xx02xxxx | 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 14 | 5.50 | 5.50 | 0.00 | 64.64 | |
090010xx97x0xx | 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし | - | - | 6.48 | - | - | |
090020xx97xxxx | 乳房の良性腫瘍 手術あり | - | - | 3.94 | - | - | |
090010xx99x0xx | 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし | - | - | 9.75 | - | - |
乳腺外科では、乳癌の入院治療(乳癌手術)を行います。また、当科では乳癌の乳房一次一期再建術も実施しています。
脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 (自院) |
平均在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060xx99x20x | 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 - 2あり 定義副傷病なし | 72 | 33.04 | 16.94 | 9.72 | 78.56 | |
010060xx99x40x | 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病なし | 58 | 32.62 | 16.89 | 15.52 | 77.98 | |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 47 | 51.09 | 18.68 | 19.15 | 70.28 | |
010060xx99x50x | 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 - 5あり 定義副傷病なし | 30 | 21.80 | 18.52 | 0.00 | 75.50 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 30 | 8.60 | 7.99 | 0.00 | 68.33 |
脳神経外科では、脳梗塞などのように一刻を争うような疾患を対象にしております。今回のように上位を占める脳梗塞等に対しても24時間体制で救急に対応し、来院後1時間以内には治療を開始できる体制をとっております。 また、最近の脳血管障害の治療は、カテーテルという細い管を用いて、血管の中から動脈瘤に詰め物をしたり(脳動脈瘤コイル塞栓術)、細くなった血管を拡げる(経皮的脳血管形成術)という脳血管内手術と呼ばれる方法が急速に広まってきています。この治療は低侵襲で効果も絶大ですが、全ての脳血管障害にこの治療法が行えるわけではなく、従来の開頭術との使いわけが重要です。当科では、開頭術と血管内手術の双方に豊富な経験を有する専門医が治療にあたりますので、それぞれの治療法の利点と欠点をわきまえた上で、個々の患者さんにとって最も適している方法を選択することができます。開頭術に関しては、低侵襲手技を可能な限り適用しており、脳の表面に近い部分の出血や脳腫瘍などには積極的に局所麻酔下で無挿管、自発呼吸を維持して開頭術を行っています。最近では開頭術の20%近くを局所麻酔下で行うようになっています。浅側頭動脈-中大脳動脈バイパス術も局所麻酔下手術を導入しています。特に高齢者や呼吸器疾患などの全身合併症を有する患者さんには有用な方法です。また、当院では回復期リハビリテーション病棟を併設しています。 対象疾患に制限がありますが、手術を受けた患者さんは急性期病棟で治療を受けた後、必要に応じて回復期リハビリテーション病棟に移っていただき、リハビリテーションを継続して実施することができます。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 (自院) |
平均在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160620xx01xxxx | 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 | 148 | 13.03 | 12.71 | 0.00 | 25.80 | |
160800xx02xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 120 | 46.73 | 25.29 | 6.67 | 82.31 | |
070343xx97x0xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2なし | 52 | 15.88 | 15.41 | 0.00 | 74.56 | |
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 43 | 34.98 | 21.38 | 9.30 | 73.60 | |
07040xxx01xxxx | 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 39 | 28.95 | 18.76 | 0.00 | 68.72 |
整形外科では、腰痛や関節痛などの慢性の病気から靭帯損傷や骨折などの外傷まで幅広い疾患を治療します。 「リウマチ・人工関節外来」、「膝・スポーツ外来」、「脊椎外来」の3つの専門外来を設けて、 皆さまに分かりやすい医療を目指すとともに、より質の高い医療を提供します。
また、当院では回復期リハビリテーション病棟を併設しています。 対象疾患に制限がありますが、手術を受けた患者さんは急性期病棟で治療を受けた後、必要に応じて回復期リハビリテーション病棟に移っていただき、リハビリテーションを継続して実施することができます。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 (自院) |
平均在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11012xxx02xx0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし | 36 | 4.06 | 5.16 | 0.00 | 63.11 | |
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり | 30 | 2.03 | 2.45 | 0.00 | 70.57 | |
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし | 22 | 3.55 | 6.81 | 0.00 | 79.23 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 15 | 8.93 | 13.66 | 0.00 | 77.60 | |
11001xxx01x0xx | 腎腫瘍 腎(尿管)悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし | 13 | 12.00 | 10.12 | 0.00 | 56.23 |
泌尿器科では、膀胱の悪性腫瘍、経尿道的手術を実施しています。また、前立腺の悪性腫瘍の疑いに対して前立腺針生検法を実施します。
尿管結石などの泌尿器科疾患に対して内視鏡手術を積極的に実施しています。
眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり 重症度等片眼 | 155 | 2.02 | 2.49 | 0.00 | 75.25 | |
020200xx9710xx | 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | - | - | 5.47 | - | - | |
020180xx97x0x0 | 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし 重症度等片眼 | - | - | 5.89 | - | - | |
020240xx97xxx0 | 硝子体疾患 手術あり 重症度等片眼 | - | - | 4.83 | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
眼科は、手術目的の入院がほとんどです。白内障のみならず、硝子体の手術も行っています。入院期間もシステム化されたクリニカルパスで入院看護等を行っているため、全国平均の在院日数よりも短く、早期の社会復帰に貢献しているのが特徴です。また、糖尿病の合併症である、眼の網膜の障害も当院の糖尿病・内分泌内科と連携して治療を行います。
頭頸部外科・耳鼻咽喉科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス | 030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | 29 | 4.10 | 4.67 | 0.00 | 70.24 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 13 | 7.62 | 5.84 | 0.00 | 67.38 | |
030150xx97xxxx | 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり | 12 | 6.67 | 6.68 | 0.00 | 56.25 | |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 10 | 3.90 | 5.63 | 0.00 | 26.60 | |
030240xx97xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 その他の手術あり | 10 | 7.90 | 8.27 | 0.00 | 26.10 |
頭頸部外科・耳鼻咽喉科では、耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍に対する手術、頸部、後頚部、耳介部等の腫瘍に対する手術を実施します。また、扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎に対する手術も実施します。その他として、甲状腺疾患の治療も行っております。
皮膚科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均在院日数 (自院) |
平均在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 17 | 7.47 | 9.33 | 0.00 | 70.18 | |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1なし | - | - | 12.98 | - | - | |
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし | - | - | 6.92 | - | - | |
080110xxxxx0xx | 水疱症 手術・処置等2なし | - | - | 28.94 | - | - | |
080007xx010xxx | 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし | - | - | 3.77 | - | - |
皮膚科は皮膚に関するすべての病気を診断し、治療する診療科です。帯状疱疹や蜂窩織炎(ほうかしきえん)のような感染症から、アトピー性皮膚炎や乾癬のような炎症性の疾患、悪性黒色腫のような皮膚がんまで取り扱います。皮膚にあらわれた症状は、皮膚自体の病気の場合と、他の臓器と関連ある病気の場合があります。皮膚の症状から内臓の病気が見つかることもあります。皮膚症状はその疾患によって様々です。かゆみや痛みがあることが多いですが、全くない場合もあります。正しい診断に基づく適切な治療を目指し、質の高い医療を実践したいと考えています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
ファイルダウンロード初発 | 再発 | 病期 分類基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 15 | 18 | 1 | 8,7 | ||||
大腸癌 | 11 | 14 | 17 | 24 | 2 | 9 | ||
乳癌 | 29 | 29 | 1 | 8 | ||||
肺癌 | 10 | 20 | 15 | 10 | 1 | 8 | ||
肝癌 | 2 | 6 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
朝日大学病院は病院に隣接した総合健診センターを併設しているため、癌の早期発見と連携した診療に努力しています。また、地域のクリニックからの紹介患者も多く受け入れて診療しています。朝日大学病院では、それぞれの癌の進行度・病期(UICC TNM分類)によって最も適切な治療方針(診療ガイドラインの準拠した標準治療)を丁寧に提供するという事を診療の特徴としています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
ファイルダウンロード患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 10 | 9.40 | 54.40 |
中等症 | 43 | 13.23 | 75.58 |
重症 | 10 | 21.90 | 78.30 |
超重症 | |||
不明 |
成人(20歳以上)の肺炎患者さんについて重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計したものです。市中肺炎とは普段の社会生活を送っている中で罹患した肺炎のことを言います。当院では80歳前後のご高齢の方の中等症から超重症の肺炎が多く、重症度が高いほど年齢が高く、平均在院日数が長くなる傾向にあります。
脳梗塞の患者数等
ファイルダウンロード発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 | 3日以内 | 249 | 35.84 | 77.51 | 10.38 |
---|---|---|---|---|
その他 | 11 | 39.82 | 78.82 | 0.38 |
脳梗塞の約95%が発症から3日以内に受診されていまます。その多くが救急車で緊急来院されます。当院では、脳梗塞などの治療に対して迅速に治療が開始できるよう、24時間体制で救急に対応しています。そのため、来院後1時間以内には治療を開始できる体制をとっております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
ファイルダウンロード消化器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 279 | 0.11 | 1.05 | 0.36 | 69.09 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 56 | 1.75 | 10.18 | 1.69 | 78.18 | |
K721-4 | 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 24 | 1.00 | 3.00 | 0.00 | 69.42 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) | 16 | 1.06 | 7.69 | 0.00 | 73.56 | |
K635 | 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 | 15 | 1.73 | 5.67 | 0.00 | 80.87 |
K7211内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)が大半を占めています。2番目は総胆管結石に対する内視鏡的治療の内視鏡的胆道ステント留置術、3番目は早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術、4番目は内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜)となっています。
循環器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) | 19 | 0.79 | 3.42 | 0.00 | 73.74 | |
K5972 | ペースメーカー移植術(経静脈電極) | 18 | 2.78 | 14.56 | 5.56 | 83.44 | |
K5463 | 経皮的冠動脈形成術(その他) | 11 | 1.00 | 1.18 | 0.00 | 75.18 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | - | - | - | - | - | |
K597-2 | ペースメーカー交換術 | - | - | - | - | - |
循環器内科で実施する手術は、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)に対するカテーテル手術(PCI)です。これは、冠動脈の狭窄または閉塞した部位にカテーテルを挿入して、風船を膨らませたり、金属製のステントを留置して拡張させる治療法です。血管内に血栓を伴う場合は、血栓を吸引したり溶かしたりする治療も併せて行います。
腎臓内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K616-41 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) | 49 | 3.22 | 3.47 | 2.00 | 76.41 | |
K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) | 27 | 6.15 | 7.85 | 3.45 | 68.96 | |
K616-42 | 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) | - | - | - | - | - | |
K6147 | 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) | - | - | - | - | - | |
K608-3 | 内シャント血栓除去術 | - | - | - | - | - |
腎臓内科では、血液透析が必要となった場合、内シャント設置術を実施します。また、透析を行うための血管が狭くなったり、詰まったりした場合は、血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈)を行います。
外科・消化器外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 32 | 1.22 | 4.19 | 0.00 | 64.53 | |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 30 | 0.70 | 2.27 | 0.00 | 72.27 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 26 | 1.12 | 2.50 | 0.00 | 68.73 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 13 | 0.92 | 4.62 | 0.00 | 52.00 | |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | 12 | 1.67 | 3.83 | 0.00 | 71.33 |
外科・消化器外科の手術は消化器癌に対する手術を主体にしています。診療ガイドラインに基づいた標準治療を基本とし、癌の進行度に応じた最適の手術を安全・確実に実施するようにこころがけています。私たちは毎週火曜日に消化器内科、放射線診断科、病理診断科の医師と検討会をおこなって、ひとりひとりの患者さんの病気に適した治療方針を話し合って治療の仕方を決めています。重要なことは最も効果の高い治療を適切に選択することです。しかし、安全・確実にからだへの負担が少ない選択肢を考慮すること、こころと体の苦痛を緩和することも重要な要素です。そのため、手術治療と薬物療法、放射線治療、緩和ケアを複合して適切に進めようと努力してぃます。高齢化社会のため、外科で手術を受ける患者さんの平均年齢がたいへん高くなってきており、手術の安全性がますます重要になっています。そのため、患者さんのからだに出来るだけやさしい手術方法を選択するように、最新の腹腔鏡手術、内視鏡手術を取り入れています。また、手術中から手術後の全身管理を徹底し、安全に回復できるよう努めています。さらに、手術前から手術後まで栄養、リハビリ、お薬指導、退院後までの連携を重視して、できるだけ手術による体力の低下を引き起こさないよう、また、できるだけ家庭での元通りの生活に早く復帰できるようにスタッフ全員で支援しています。一方、ソケイヘルニアは現在最も合理的とされるクーゲル法を採用して、高齢者でも再発しにくいへルニア手術を行うように努力しています。昭和の時代から県下で「ヘルニア手術といえば村上病院さん(現朝日大学病院)で」といわれ、信頼されてきた実績はいまも健在です。
乳腺外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | 31 | 1.03 | 6.29 | 0.00 | 69.16 | |
K4762 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) | 14 | 1.43 | 3.07 | 0.00 | 64.64 | |
K4765 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) | - | - | - | - | - | |
K4741 | 乳腺腫瘍摘出術(長径5cm未満) | - | - | - | - | - | |
K4742 | 乳腺腫瘍摘出術(長径5cm以上) | - | - | - | - | - |
乳腺外科では、乳癌の入院治療(乳癌手術)を行います。上位を占める手技は、腋窩部の廓清を伴わない乳房部分切除術と乳房切除術です。また、件数的には少ない実施数となりましたが乳房一次一期再建術も実施しています。
脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K178-4 | 経皮的脳血栓回収術 | 39 | 0.85 | 41.79 | 10.00 | 78.31 | |
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 30 | 0.07 | 8.60 | 6.45 | 77.80 | |
K1643 | 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) | 20 | 5.90 | 68.05 | 33.33 | 69.75 | |
K609-2 | 経皮的頸動脈ステント留置術 | 17 | 12.59 | 11.71 | 0.00 | 76.53 | |
K1781 | 脳血管内手術(1箇所) | 13 | 0.77 | 21.54 | 0.00 | 64.62 |
脳神経外科の手術で上位を占めたのは、経皮的脳血栓回収術でした。以下、慢性硬膜下血腫に対する穿孔洗浄術、内頸動脈狭窄症に対する経皮的頸動脈ステント留置術も多く施行しました。そのほか、脳血管内手術や脳動脈瘤頸部クリッピング等も実施しています。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K079-21 | 関節鏡下靱帯断裂形成手術(十字靱帯) | 112 | 0.51 | 12.24 | 0.00 | 25.71 | |
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 96 | 3.16 | 39.18 | 7.14 | 79.31 | |
K0821 | 人工関節置換術(膝) | 87 | 1.71 | 30.49 | 4.55 | 71.47 | |
K1426 | 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) | 64 | 2.47 | 13.38 | 0.00 | 73.86 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 55 | 4.60 | 43.40 | 1.82 | 80.78 |
当科は、膝十字靱帯損傷に対する治療では、関節鏡を使って小さな皮膚切開により靭帯を再建し、スポーツを含めた機能復帰を早期に可能にしています。
また、骨折は伝統的に当科が得意とする分野です。新しい治療方法を積極的に取り入れて、可能な限り早期に社会や家庭に復帰できる治療方法を選択します。さらに、回復期リハビリテーション病棟を可能な範囲で最大限に活用して、脊椎や骨盤、下肢の骨折に関しては十分なリハビリテーションを実施した上で退院して頂くことを基本としています。
関節リウマチや変形性関節症など種々の関節の病気を治療します。関節リウマチに関しては薬物療法、手術療法、そしてリハビリテーションによる治療を 一元的に管理して最大限の治療効果を目指します。変形性関節症に関しては装具療法や運動、薬物療法を基本としますが、必要な場合には手術的に治療します。手術療法としては、人工股関節、人工膝関節、人工肘関節などの人工関節置換術のほかに、種々の関節形成術を実施しています。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) | 152 | 0.00 | 1.01 | 0.00 | 75.14 | |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) | 10 | 0.00 | 2.00 | 0.00 | 63.80 | |
K2821イ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(縫着レンズ挿入) | - | - | - | - | - | |
K279 | 硝子体切除術 | - | - | - | - | - | |
K2802 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) | - | - | - | - | - |
高機能手術装置・眼内レンズを用いた様々な種類の白内障手術や、網膜剥離・黄斑疾患・糖尿病網膜症などの硝子体手術を主に行っています。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) | 36 | 1.81 | 2.67 | 0.00 | 64.22 | |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) | 24 | 0.04 | 2.46 | 0.00 | 78.71 | |
K773-2 | 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 | 17 | 0.88 | 10.18 | 0.00 | 61.00 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 11 | 0.45 | 11.55 | 0.00 | 72.64 | |
K007-2 | 経皮的放射線治療用金属マーカー留置術 | - | - | - | - | - |
癌や尿管結石などの泌尿器科疾患に対して内視鏡手術を積極的に実施しています。
頭頸部外科・耳鼻咽喉科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均術前日数 | 平均術後日数 | 転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃手術(摘出) | 11 | 1.09 | 6.64 | 0.00 | 29.45 | |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | - | - | - | - | - | |
K311 | 鼓膜穿孔閉鎖術 | - | - | - | - | - | |
K368 | 扁桃周囲膿瘍切開術 | - | - | - | - | - | |
K4571 | 耳下腺腫瘍摘出術(耳下腺浅葉摘出術) | - | - | - | - | - |
頭頸部外科・耳鼻咽喉科で主な治療対象となる頭頸部がんには、根治(完全に治すこと)と機能を温存することとの相反する問題があります。根治のために腫瘍を大きく切除すると、切除した部分の身体機能は著しく損なわれてしまいます。
わたしたちは広い範囲を切除する手術の際には、体の他の部分の組織を移植する再建手術に力を入れ、損なう機能を最小限に食い止めます。また、放射線療法と薬物療法を併用して広範囲な腫瘍を治療する方法も提案します。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
ファイルダウンロードDPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | ||
異なる | 12 | 0.27 | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | ||
異なる | 22 | 0.49 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | ||
異なる | ||||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | ||
異なる |
最も医療資源を投入した傷病名が播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌症、手術・術後の合併症についての症例数、発生率を示したデータです。当院では、手術・術後の合併症についての症例数、発生率が比較的多くなっております。これは緊急入院患者の積極的な受け入れをしており、重篤な主疾患に よる合併症としているケースによるものと考えます。臨床的にゼロにすることは困難ですが、少しでも 改善できるよう努力します。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
ファイルダウンロード肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが 「中」以上の手術を施行した 退院患者数(分母) |
分母のうち、肺血栓塞栓症の 予防対策が実施された患者数(分子) |
リスクレベルが「中」以上の手術を 施行した患者の肺血栓塞栓症の 予防対策の実施率 |
819 | 701 | 85.59 |
---|
肺血栓塞栓症は、主に下肢の深部静脈にできた血栓(深部静脈血栓症)が血流によって運ばれ、肺動脈に閉塞を起こしてしまう重篤な病態です。手術後の安静臥位がそのリスクになると考えられており、これを予防するため適切な対策を行う必要があります。本指標は、「肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症予防ガイドライン」に基づいて弾性ストッキングの着用、間歇的空気圧迫装置の利用、抗凝固薬などの薬物的予防等が行われた肺血栓塞栓症の予防の実施状況を示唆するものです。
(参考:厚生労働省補助事業 医療の質向上のための体制整備事業の指標の説明・意義より)
血液培養2セット実施率
ファイルダウンロード血液培養オーダー日数(分母) | 血液培養オーダーが1日に 2件以上ある日数(分子) |
血液培養2セット実施率 | 731 | 549 | 75.10 |
---|
広域抗菌薬を使用する際、投与開始時に血液培養検査を行うことは、望ましいプラクティスとなります。また、血液培養は1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上行うことが推奨されています。
(参考:厚生労働省補助事業 医療の質向上のための体制整備事業の指標の説明・意義より)
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
ファイルダウンロード広域スペクトルの抗菌薬が 処方された退院患者数(分母) |
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日 までの間に細菌培養同定検査が 実施された患者数(分子) |
広域スペクトル抗菌薬使用時の 細菌培養実施率 |
388 | 289 | 74.48 |
---|
近年、多剤耐性アシネトバクター属菌や、幅広い菌種に効果を有するカルバペネム系抗菌薬に耐性のある腸内細菌科細菌など、新たな抗菌薬耐性菌(以下、耐性菌)が出現し、難治症例が増加していることが世界的な問題となっています。不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になることから、各医療機関において抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)を組織するなど、抗菌薬適正使用を推進する取り組みが求められます。抗菌薬適正使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。
(参考:厚生労働省補助事業 医療の質向上のための体制整備事業の指標の説明・意義より)
転倒・転落発生率
ファイルダウンロード退院患者の在院日数の総和 もしくは入院患者延べ数(分母) |
退院患者に発生した転倒・転落件数 (分子) |
転倒・転落発生率 | 64651 | 225 | 3.48 |
---|
入院中の患者の転倒やベッドからの転落は少なくありません。原因としては、入院という環境の変化によるものや疾患そのもの、治療・手術などによる身体的なものなどさまざまなものがあります。
転倒・転落の指標としては、転倒・転落によって患者に傷害が発生した率と、患者への傷害に至らなかった転倒・転落事例の発生率との両者を指標とすることに意味があります。
転倒・転落による傷害発生事例の件数は少なくても、それより多く発生している傷害に至らなかった事例もあわせて報告して発生件数を追跡するとともに、それらの事例を分析することで、より転倒・転落発生要因を特定しやすくなります。こうした事例分析から導かれた予防策を実施して転倒・転落発生リスクを低減していく取り組みが、転倒による傷害予防につながります。
(参考:厚生労働省補助事業 医療の質向上のための体制整備事業の指標の説明・意義より)
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
ファイルダウンロード退院患者の在院日数の総和 もしくは入院患者延べ数(分母) |
退院患者に発生したインシデント 影響度分類レベル3b以上の 転倒・転落の発生件数(分子) |
転倒転落によるインシデント影響度 分類レベル3b以上の発生率 |
- | - | - |
---|
入院中の患者の転倒やベッドからの転落は少なくありません。原因としては、入院という環境の変化によるものや疾患そのもの、治療・手術などによる身体的なものなどさまざまなものがあります。
転倒・転落の指標としては、転倒・転落によって患者に傷害が発生した損傷発生率と、患者への傷害に至らなかった転倒・転落事例の発生率との両者を指標とすることに意味があります。
転倒・転落による傷害発生事例の件数は少なくても、それより多く発生している傷害に至らなかった事例もあわせて報告して発生件数を追跡するとともに、それらの事例を分析することで、より転倒・転落発生要因を特定しやすくなります。
こうした事例分析から導かれた予防策を実施して転倒・転落発生リスクを低減していく取り組みが、転倒による傷害予防につながります。
(参考:厚生労働省補助事業 医療の質向上のための体制整備事業の指標の説明・意義より)
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
ファイルダウンロード全身麻酔手術で、 予防的抗菌薬投与が実施された 手術件数(分母) |
分母のうち、手術開始前 1時間以内に予防的抗菌薬が 投与開始された手術件数(分子) |
手術開始前1時間以内の 予防的抗菌薬投与率 |
652 | 646 | 99.08 |
---|
現在、細菌感染を起こしていないが、手術後の感染をできるだけ防ぐために、抗生物質をあらかじめ投与することを予防的抗菌薬投与といいます。
開胸、開腹を伴う手術等は、手術開始直前に抗菌薬を点滴などで投与することにより、手術後の感染を抑えることが期待されています。
(参考:厚生労働省補助事業 医療の質向上のための体制整備事業の指標の説明・意義より)
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
ファイルダウンロード退院患者の在院日数の総和もしくは 除外条件に該当する患者を除いた 入院患者延べ数(分母) |
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上 の褥瘡)の発生患者数(分子) |
d2(真皮までの損傷)以上の 褥瘡発生率 |
62291 | 35 | 0.06 |
---|
褥瘡は、看護ケアの質評価の重要な指標の1つとなっています。褥瘡は患者の QOL の低下をきたすとともに、感染を引き起こすなど治癒が長期に及ぶことによって、結果的に在院日数の長期化や医療費の増大にもつながります。そのため、褥瘡予防対策は、提供する医療の重要な項目の 1 つにとらえられ、1998 年からは診療報酬にも反映されています。
本指標の定義は、目の前の患者が褥瘡発生する確率を見ているものであり、日々のケアの質に関わるものです。
(参考:厚生労働省補助事業 医療の質向上のための体制整備事業の指標の説明・意義より)
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
ファイルダウンロード65歳以上の退院患者数 (分母) |
分母のうち、入院後48時間以内に 栄養アセスメントが実施された 患者数(分子) |
65歳以上の患者の入院早期の 栄養アセスメント実施割合 |
2913 | 2865 | 98.35 |
---|
早期に低栄養リスクを評価し適切な介入をすることで、在院日数の短縮、予後改善につながります。
(参考:厚生労働省補助事業 医療の質向上のための体制整備事業の指標の説明・意義より)
身体的拘束の実施率
ファイルダウンロード退院患者の在院日数の総和 (分母) |
分母のうち、身体的拘束日数の総和 (分子) |
身体的拘束の実施率 | 64651 | 3417 | 5.29 |
---|
身体的拘束は、制限の程度が強く、また、二次的な身体的障害を生ぜしめる可能性もあるため、代替方法が見出されるまでの間のやむを得ない処置として行われる行動の制限であり、できる限り早期に他の方法に切り替えるよう努めなければならないものとされています。施設や医療機関などで、患者を、「治療の妨げになる行動がある」、あるいは「事故の危険性がある」という理由で、安易にひもや抑制帯、ミトンなどの道具を使用して、患者をベッドや車椅子に縛ったりする身体拘束は慎むべきものです。
(参考:厚生労働省補助事業 医療の質向上のための体制整備事業の指標の説明・意義より)
更新履歴
令和7年9月30日 初版